文章
ほうじ茶の匂い、その時よく聴いた音楽、歩きながら観た景色。
”時間が薬”という言葉は本当だと思います。
あの時は悲しくてたまらなかった物に触れても、時間が経つうちに傷は疼かなくなって、むしろ何ともなくなって「何であの時苦しかったんだろう」と自分でも不思議に思う日々。
でも神様はふとした時に悪戯を仕掛けます。
私は文章が好きです。こうして気持ちを表現するのもそうだし、人が書いた文章も上手い下手ではなく、その人の人柄が出る気がして好きなんです。
今さっき、ある人が書いた私に向けた文章がなぜか不意に表れて、それを読みました。
とても暖かい文章でした。
その人の文章は決して上手とは言えないけれど、とても私の幸せを祈ってくれていました。
忘れていたその文章を読んだ時、私は当たり前のように再び心惹かれ、恨むことなどできず。。
むしろ、あなたこそ今どうか幸せであれと願いました。
私は嘘の言葉を見抜くことができません。きっと他の人が見たら薄っぺらい文章なのかもしれないけれど、でも時間が経ってから読んでもこんなに心惹かれるのだから私はやはりその人の感性が、人柄が大好きだったんだなと思いました。
そんな人と少しの間でも人生交わることが出来た事はきっと私の人生の大きな財産なのかもしれません。
例え嘘偽りでも優しい言葉が出てくる人が私は好きです。
きっとこれからもそういう人が好きなんだろうな。